2013/06/09
梅雨だと言うのに、暑い日差しに恵まれた日曜
母の様態が悪く水戸に滞在中のため、北茨城まで足を延ばしてみる事にした
国道6号線の中央分離帯には、オオキンケイギク(大金鶏菊)がはびこっている
この花は、北アメリカ原産で1980年代に来日し、排気ガスにも強い事から、緑化対策として各地に植えられたようだが、繁殖力の強さと固有種への悪影響から2006年に栽培禁止となった種です
この時期、各地の道路沿いでよく見られる黄色の花です
日立駅周辺の日立バイパスは、海の上を走れます
駐車場もあり、お天気のいい今日のような日は是非走ってみてください
北茨城市に入り福島県境近くに五浦(いつら)海岸があり、今日の目的地六角堂はこの海岸にあります
近くには童謡界の作詞家、野口雨情の生家と記念館もあります
六角堂駐車場わきには、黄門の井戸という、光圀公がのどの渇きをうるわしたという湧水がありました
海のすぐわきですが、しょっぱい事はなく、また冷たくもない所が井戸水かな?と思ってしまいます
六角堂のある「五浦美術文化研究所」は、犬が入れなかったので、まずは周辺を散策です。
浦を挟んで六角堂を眺められます
手前には小さな砂浜も
花の名前は、これから調べます
先ほどの場所からさらに南に下ると、福島県海岸の発電所が見えます。ん?
さて、六角堂とは、日本美術の父、岡倉天心が日本美術院を五浦に移設した際、思索の場として設計したそうです
ここには天心の詩が
五浦はご覧のような断崖の下に五つの浦があり、浸食による洞窟も数多くあるそうです
クサフジと思われる花。日本在来のクサフジと、ヨーロッパ原産のナヨクサフジがあるようで、まだ幼花のためはっきりしないが、葉っぱの形からどちらでもないかもしれない
大津岬灯台も2011/3/11の地震で損傷し、再建された際に、太陽光による灯台に生まれ変わりました
さて犬を車に残し、茨城大学が管理する五浦美術文化研究所に、入場料300円でお邪魔する
こちらは岡倉先生の住居のようです
六角堂は3.11の地震ではなく、その後の津波にのまれ、土台だけを残して海に流されてしまいました
園内の展示場では、その後の再建のビデオが上映されていました
再建したのは、津波にのまれた直前の物ではなく、明治時代に天心が制作した当時の物だそうです
先ほど詩の碑のあった公園下は、こんな荒海です
園内は苔むしたいい雰囲気なのですが、私の写真の腕では、お伝えできませぬ
これと言った観光資源のない茨城で、そのもっとも北に位置するこの一帯ですが、お魚も美味しいので、ドライブとのんびりした一日を過ごすには、良い所かもしれませんよ