2012/3/25
春めいたお天気の日曜日、栃木市内にある桜とアジサイの名所、太平山(おおひらさん)を訪れた。梅の花も2~3分咲きのこの季節、桜はつぼみの一歩手前だが、その分人ごみもなく、ゆっくりと散策ができた。
車を停めたのは謙信平。上杉謙信がこの地から望む関東平野の広さに驚いたという、いわれの地で、とちぎの景勝100選に選ばれている。
こちらは新宿副都心?
ここから歩いて数分で、太平山神社の境内に入る。
ここには、本殿のほかに、交通安全神社、稲荷神社、福神社、蛇神社、星宮神社(ほしのみやじんじゃ)などが一列に並んでいる。
本殿には、太平山神社の主祭神である瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)をお祭りしており、ここは出雲の国とつながっているようだ。
お隣の交通安全神社は、猿田彦命(さるたひこのみこと)、稲荷神社は豊宇気毘売神(とようけひめのかみ)・倉稲魂神・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、福神社は天之受売命(あめのうずめのみこと)、恵比須神(えびすのかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祭りし、縁結び、商売繁昌、五穀豊作などの福を運んでくれる。
ここから太平山山頂を目指すと奥宮があり、天目一大神(あめのまひとつのおおかみ)が祭られている。
奥宮への山道からは、関東平野の鬼門を守る筑波山と栃木市が見渡せる。
この奥宮だが、太平山神社の公式HPによると、
- 【太平山神社奥宮の由緒】当社の奥宮は、武治宮(ふじのみや)または劔宮(つるぎのみや)といいます。垂仁天皇の御世、東国を治めるために天目一大神が出現し鎮座されました。天目一大神は天照皇大神の窟隠れの時に天利霊劔を造作した神様です。劔を作って威を助けたところから、天目一大神のご神徳は、悪を制して善を育み、世の中をよくするところにあります。このため、天目一大神が坐す当社の奥宮は「劔宮」といい、また、武徳を以て国土を護治するところから「武治宮」ともいうのです。もともと奥宮の祭礼は八月朔日でした。これは、奥宮の鎮座遷宮の日にちなんでいます。奥宮にお詣の際には必ず七日間の潔斎が必要であり、もし潔斎しないで参詣すれば、すぐに罰が降されるとされておりました。当社の奥宮は、利(=ご利益)と罰(=祟り)とが非常にはっきり現れる神社なのです。
本堂のある境内に戻るが、まだまだ神様のお堂が、祭りの出店のように続いており、
- 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)・大己貴大神(おおなむちのおおかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)を祭る、三輪神社
- 伊勢神宮の神を祭る、皇大神社
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たきつひめのみこと)を祭る、厳島神社
- 聖徳太子を祭る、上宮神社
- 機織媛命(おりはたひめのみこと)を祭る、織姫神社
- 誉田別尊(ほむだわけのみこと)・比売神(ひめがみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)を祭る、八幡神社
と、人生のほぼすべての願いがかなう、天国のような場所である。
ばかにしてなんか、いないですよ。万物には八百万の神様がいて、ちゃんと見守っていてくださると、ほんとに信じてますから。